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2010年11月24日水曜日

DG15 「テイルズシリーズ」 吉積氏インタビュー

 第三回はゼネラルプロデューサーの吉積氏にインタビュー。

・シリーズ紹介はTOA


 ◆インタビュー
 吉積信氏へのインタビュー。

・シリーズに関わった切っ掛けは、94年6月ぐらいからプロモーションを担当する事になってから
・PSが発売される寸前だったが、その頃SFCのテイルファンタジアというRPGを創っていた
・9-10月に一旦出来上がったが、ちょっと内容が薄かった。そこである上司と相談して作り直して貰った
・で、このタイトルを見た中村名誉相談役が、このタイトルは英語的におかしいからテイルズオブファンタジアにしなさいと言ってきてこのタイトルになった

・そしてTOPの評判も良かったので、PSで続編を創ろうという事になり、次はもうちょっとプロモーションに力を入れようと開発も一体となって全体のプロジェクトを作ろうという事になり、その時にはプロモーションのチーフをやった。これがTOD

・プロモーションを担当する前に大阪で営業していた頃は、お店周りをする時に小冊子を置きたいが予算がないので2-3人でガリ版みたいな物を作っていた。ページが足りないのでお勧めの本とかCDも書いた。表紙も自分で書いていたから

・それを見た社内のスタッフが、そういうのが作れるならプロモーション出来るよね?となったのがテイルズオブシリーズを担当する切っ掛けに
・当時はネットもなかったので、ユーザーや店の声を開発現場に伝えたり、逆に開発状況をセールスやプロモの現場に伝えたりしていた
・02年にプロデューサー制が導入されてそれぞれのタイトルにプロデューサーを付ける事に
・通常は開発スタッフがプロデューサーになるが、テイルズオブにはその時までの全てのシリーズを見てきた人がいなかった
・そこで、上司にプロデューサー出来るよね?と言われて出来るかもしれないと答えたら推薦される事になり、当時開発トップだった石川氏からオーケーが出て来月から開発という事に(TOD2)
・最初の仕事が音声の収録だったが、スタジオに居残りさせられてとある声優さんにご指導をいただいた。大変だなと思うと同時に一生懸命やっているという熱意を感じた一件
・キャストには恵まれているが、TOD2の主人公の福山潤さんは当時は新人という印象だった。それが今ではビッグネームだが

・バルバトスはエポックメイキング。従来は敵にも戦う理由があったが、そういうのをほとんど無視していたので
・だったらぜひ若本さんにとお願いしたいと思ったがああなるとは思っていなかった
・台本には「ぶるぅぅらぁぁあああああ」とか書いてないし
・うおー、とかしか書いてなかった。Bの入る余地がない
・若本さんのアフレコで声優さんが凄いと思った事は、ここで倒す、のことこの間を開けて「こ  こーで倒す」と言っていた所
・むしろ新しいと思ったが、今でも収録があると台本の通りには読まず挟んでくるが、全部台本には書いている

・TOD2当時のビジョンは並行してTOSにも取りかかっていたが、新しいテイルズをこうしようと思って作ったのはTOSだったあ
・ポリゴンで立体的に表現していきたいと強く思っていた
・厳密に言うと2Dと3Dの両方で作っていきたかったが
・3Dでこうなると最終的に思っていた形はTOVで実現出来たと思う

・テーマとしては、「誰かがいるから強くなれる」と言う所は一貫している
・誰かを大事に思う事で強くなれる、強くならなくてはいけない、それは男の子でも女の子でも変わっていない
・TOAでもルークはそう思っているがなかなか上手く行かず、ティアが見守っているというw
・最終的には自分が世界を、この人を守りたいという気持ちで前に進む、主人公がどう成長していくかを描きたいというのは常にある
・TOVだけ違うのは主人公が成長しきっている事なので、その場合は周りの人物がどう成長していくかという部分
・冒険活劇である以上、自分が育っていくという実感は絶対必要だと思っている
・またどこかに現代性を取り入れたいと一番思っている
・剣と魔法の世界なので絵空事になりそうだが、ユーザーが共感を覚えるテーマを盛り込みたい
・そういう意味で言葉遣いを現代っぽくしたり、今のような考え方をする人を入れてみたいなと色々模索している

・シナリオはライターの方とも打ち合わせをして共通したテイルズらしさを出しているが、あえて軸をちょっとずらすのが好きな人がいてそれが良かったりもする
・作品毎にライターの個性が出ていると思う
・作品としては馬場氏がプロデューサーをしているテイルズは凄くトラディショナルな感じ
・PS2版TOD、TOH、TOGと、そう進化するのかというのが凄くよく分かる
・樋口氏のTOS、TOA、TOVもやりたい事が分かる、どう軸をずらしつつ説得力を増していくかと考えていて
・どちらかというと新しい切り口を模索するタイプ

・個人的に思い出深いのはTOD2とTOS、あとはTORやTOAも結構大変だった、毎年リリースで
・一番大変だったのはTOA、10周年なので集大成にしようという気持ちが強くて
・シナリオは今までに無い物にしようとかキャラクターも違う感じにと考えて
・テーマソングも大変だったが、藤原氏が一生懸命取り組んでくれて、打ち合わせもしてくれたりした

・TOAの3DS移植については、これまでも考えていたがなかなか良いタイミングが無かった所に3DSって斬新だからそういう尖ったハードにはTOAって合うのかなって
・気持ち的には満を持してという感じで、グラフィックも綺麗になっているし立体
・だから「新しい」事を感じやすいかと思う

・TOGはキャラが立って良かったなーと思う
・テイルズシリーズはキャラがどれだけ魅力的に見えるかが気になる所だが、TOGはそれが際立ついいシナリオだと思う
・本当に馬場氏が好きなテイルズオブ、見れば見るほどそう思う
・主人公がシュッとしていてちょっと童顔だけど二枚目、白い格好をさせるのが好きw

・馬場氏のプロデュースした作品のキャラがどう受け止められるかと見ていたが、TOH,TOGで評価されて人気が出て良かったと思う
・TOGfのソフィは可愛い本当に可愛い

・TOW3でTOLが出るが自分は関わってない。が、面白いし良いゲームなのでもっとスポットを当てようという事でキャラが多めになった
・大館氏のプロジェクトにTOL関係の人が何人かいて、今だという事で
・TOW3は容量的にもパンパンで、構想を100%実現出来ていると思う

・冬のカノンノはどうでしょう、とりあえず秘密

・Next Tales ofは、馬場氏はこれ終わったら死ぬんじゃないかというw
・本当に彼がずっと構想していた物がやっと出来たという感じ
・すごい、これがテイルズオブのターニングポイントになるんじゃないか
・総決算というかシリーズ作の集大成になる。スタッフも納得の布陣
・ストーリーのテーマ自体、何年も前から考えてある
・キャラクターデザインやテーマソングの担当アーティストなど見所がいっぱいある
・後はちゃんと出来るかどうか…ドキドキしているw

・各スタッフ、色々な事に敏感になりつつ創っている
・これからのテイルズオブ作品は、新しい側面をどこかに持っているのでそれを感じて貰えればより楽しめるのではないかと
・ちゃんと時間も手間もかけて創っているので、末永く遊んで貰えると嬉しい
・この先の一年をまず楽しみにして貰いたいと思う

 来月も載るのかはやっぱり不明。




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