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2010年9月15日水曜日

F1137 PS3 アイレム「絶体絶命都市4」

 ◆概要等

・今冬発売予定以下略

・建物に入れる数は大きく増えている

・オフィス街に続き高級店舗が並ぶ通りが登場
 火災が発生しており消火活動が行われているが、のんきに眺めて爆発(建物の崩落?)に巻き込まれる主人公。

・様々な乗り物が登場する中で今回は自転車が登場
 街に落ちている自転車を占有離脱物横領すると、移動スピードがアップする上に疲労度が抑えられるというメリットがある。


 ◆インタビュー
 プロデューサーの九条一馬氏にインタビュー。

●4の構想はいつ頃から考えていたか
・前作の後に4を作ろうと思った訳ではなく、初代の開発が終わった時から4のような作品を思い描いていた
●そうなんですか
・そもそも地震災害のゲームを作りたいという思いから誕生した物だが、立ち上げ当時はどうしても出来ない事や表現出来ないアイデアが色々あった。また、ディレクターやプランナーとしても開発に携わるのは1以来なので、やりたかったけど出来なかった事、を自分の手で表現できるときが来た。今自分が思っている物を全部盛り込む勢いで開発を進めている。私の中ではシリーズ最新作と言うより地震災害のゲームを一から作るという意味合いが強いかも
●やりたかった事が表現出来るようになったのはハードの進化による物か
・ハードによる制約も確かにあるが、1の当時はPS2が最新鋭のハードで、これも使いこなせていなかったと思う。開発チームは新しいゲームを世に出すという熱意を持って取り組んでいたが、災害のゲームとして3Dアドベンチャーとした物のこのジャンルに関する経験や技術も未熟で、災害という物をどうやってゲームに加工すべきなのかを消化しきれなかった、それがやりたい事が出来なかった大きな理由ではないかと思う

●前作までと比べてPS3で開発するメリットは
・処理能力や表現力が最大のメリット。人が沢山出せるようになった。従来は建物の表現にパワーを割いていたせいで人が少なかったが、4ではかなりの人数を出せるので災害時の騒然とした、混乱状態が表現出来るようになった。また倒壊したり崩れかけている建物が多数登場するが、その凸凹やヒビなどをよりリアルに表現出来るのはメリット。個人的にはデュアルショックが恋しかった。地震が来た時にコントローラが振動してくれるのもメリットw
●逆にデメリットはあるか
・出来る事が大幅に増えたのがデメリットというか困っている所。我々はどこまで作らなければならないんだろう?と、どこまでもこだわれてしまうのできりがない感じはする

●こだわるといえばシリーズでは被災地の様子が細かく描写されているが、災害シーンは資料を参考に作っているのか
・基本的には過去の震災の写真や資料を参考にしている。あとは防災ジャーナリストの方に観衆をお願いして、液状化現象はこんな感じか、こういう時はどうすれば良いのかなどのお話を伺ってゲームに反映させている。また以前神戸に住んでいたので、阪神大震災を経験した知人が沢山いる。その知人に起きた出来事を耳にし、蓄積してきた様々な要素を表現出来れば良いと考えている
●災害を表現する上で特にこだわっている部分は
・建物の崩れ方、壊れ方にはもちろん注力している。だが、これまでのシリーズでは同じ場所に戻る事は無かったが、実際の災害では被災地で生活している人が沢山いて、一時的に避難しても元の場所に戻って復興しないといけない。逃げたら終わり、ではない所を描きたいと思った。ので、4では地震で崩れたり燃えた場所の数日後も表現しようとしている。主人公が序盤で行動した場所に戻ってくる事が出来る

●主人公のカスタマイズはファンの要望に応えての物か
・そういった意見も参考にさせて頂いている。プレイヤーが自由に主人公を作れた方が感情移入出来るんじゃないかと思って。性別や髪型、顔などを切り替える機能を強化している。また、PSNに対応していて主人公に着せる服をたくさんダウンロードする事が可能。人に見せたくなるようなキャラ作りが出来るようにしたいと。自分と違う立場の主人公を設定してみても新鮮な体験が出来ると思う
●より愛着を持ってあそべそう
・そうなってほしい。例えば途中で足を怪我して、松葉杖でやっとエンディングを迎えた時にこいつと苦労してやってきた、みたいな感情が出たら良いなと思っている
●新しい要素の中でも排泄欲求はインパクトを受けたと思うが
・そこだけ強調しないで下さいねwこれは生理現象の表現の一つとして取り入れた物で、他にも食欲があったりもする。そういった物の一つとして排泄欲求を取り入れた。ストレスを入れたのもそうだが、被災者はそこで生きていかなければならない。ジャーナリストの先生や被災した経験のある友人から排泄に関する事は重要だと教えて貰った
●食べ物や飲み物の方が重要なようだがそうではないと
・最初はそう思っていたが違うそうです。トイレは壊れていて水が流れないので、誰かが用を足してもそのまま、次の人が更に用を足すので衛生上良くないし感染病の恐れもあるが、生理現象なので用を足さないといけない。場所を探したり我慢するのが大変だった、と言う話が印象に残っていて、だからこそ排泄欲求はゲームに欠かせない重要な要素だと思った

●本作は3Dにも対応しているが
・深く考えた訳ではなく、ちまたで出ているらしいから対応してみようと入れてみたが、実際に見てみるとすごい、と開発チームの間でどよめきが起こった。極端に言うとシリーズを続けてきて良かったと思ったぐらい。それぐらい3Dテレビと合うと思うので試して貰いたいが、グラフィックの作り込みが大変だとも思った
●主人公の服のダウンロード以外にオンラインの要素はあるか
・PS Homeには対応するつもり。他、主人公の行動に善悪の概念を盛り込み、善行ランキングや悪行ランキングを公開する予定。人を助けたりすると善行ランクが上がり、逆に人を騙したりすると悪行ランキングが上がる。悪行ランキングで上位に食い込んだら自慢出来ますからねw

●開発状況はどうか
・捉え方にもよるがw70%ぐらいは出来ていると思う。サブタイトルはサマーだが冬に発売する予定。夏の記憶を思い出しながら冬に遊んで貰えるように、開発を進めている
●4で伝えたいメッセージとは
・災害の表現力は上がっていて、臨場感や迫力は今まで以上の物を見せられると思っている。ただ、僕自身はシリーズを通じて災害への啓蒙などを促すつもりはなく、エンターテインメントとして遊んで貰えれば良いと思う。ゲームの進め方にも模範解答はなく、人助けをしながらでも悪い事をしながら生き延びても良い、ユーザーの皆さん一人一人が感じた、思ったままに行動して貰いたい。こうしたら絶対に助かるというルートは存在せず、その時の選択肢が運命を決するので、価値観や本能に基づいて遊んで欲しい


「絶体絶命都市4 ~Summer Memories~」(Amazon)
アイレムソフトウェアエンジニアリング
Playstation3
参考価格: ¥ 7,140
価格(公開日現在) : ¥ 6,069
OFF : ¥ 1,071 (15%)
今冬発売予定


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