DG14 PSP カプコン「モンスターハンターポータブル3rd」インタビュー

　◆インタビュー
　プロデューサーの辻本良三氏とディレクターの一瀬泰範氏へのインタビューあり。時期はTGS直後？

　●パート1 TGSとそこでの発表について
辻・TGS直後なのでTGSの反応はまだ分からないが知りたい
辻・個人的には各武器の変わった所や新規モンスターへの意見が気になる、TGSでは面白いという言葉を良く聞いたので良い感触かとは思う
一・ジンオウガの評判も良かったようで嬉しい。今までのモンスターの中でもかなり時間をかけて作った甲斐があった。ロアルドロスを相手にした人が四割ぐらいいたのが意外、武器を試していた人が多かった模様
一・個人的な調べでは人気だった武器は太刀、次は双剣
辻・TGS版は基本要素は製品版とほぼ一緒。モンスターの体力は特別に調整しているが、アクション的にはほぼ同じ
一・MH3からはコントローラや機種のクセの違いもあるので細かい調整をしている。誤動作の可能性があるアクションは同時押しも取り入れたり
辻・TGSからMHP3rdを盛り上げて行こうと言う事で、施策の一つとして体験版を出す事に
辻・体験版はクエストクリアだけならさほどかからないが、じっくりフィールドのエリアを見たり武器を触ってみて欲しい
辻・収録していないガンランス、狩猟笛、弓の三種は製品版のお楽しみと言う事でお願いします、との事
一・体験版ではボルボロス亜種が登場するがかなりやっかいな事をしてくるので、実際にプレイしてみて欲しい
辻・オトモアイルーは一人の時は2匹まで、二人プレイだと一匹ずつ連れて行ける。人数が少なくても賑やかな狩猟を体験出来るよう
一・二人プレイの機会は一人プレイに次いで多いので、アイルーを一匹ずつ連れて行けるようにした
辻・人に見せられるので、しっかり育てようという意識が芽生え、アイルーの価値が上がっていると思うとの事
辻・製品版ではオトモアイルーを雇う時に名前を任意に決められる
一・決めるのに一時間かかった
辻・MGS PWとのこらぼは、あちらにモンスターを出したいという話が来たので、こちらもスネークになれる防具やオトモアイルー用防具を作りたいという話に。大塚さんの上手に焼けましたが面白かったので、3rdでも大塚さんの声を収録した
一・スネークフェイスという頭装備でボイスが変わるが、オトモアイルーも当初は頭装備が段ボールだったのがしゃがんだ時だけ段ボールに隠れるように
辻・あれは可愛いよね、と
辻・スネーク装備の人がクエストを受注すると、出発時にピピッと鳴って「待たせたな！」とボイスが入ったり、アクションチャットでもボイスが変わる
一・SEはすべてのクエストで変わり、特殊なクエストや闘技場ではBGMも変わる
辻・ユーザーがいる所で発表したかったのでTGSでの発表になったが凄い反応だった。装備を入手出来るのはダウンロードクエスト
辻・ハンターズモデルは以前からSCEと話し合っていた物で、単に色違いでは嫌だったので大容量バッテリーなどを付ける事に。アナログパッドの変更もその流れで
一・アナログパッドは暫く良いなと触っていた、カラーリングも普段から持ちやすい物に

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　●パート2　モンスターについて

辻・ジンオウガは討伐出来なかった人が大半だと思う
一・メインモンスターはそんな簡単には狩らせてくれないという事
一・ジンオウガの動作は重量感だけでなく、アクロバティックな要素も織り交ぜている。素早いナルガクルガに対して重たいイメージを出した
一・超帯電状態になると行動が変わって手強くなるので、その状態にせずにダメージを与えるかが重要、攻撃の隙をよく見て
辻・最初はなかなか近づけないが
一・普通に隙はあるが、攻撃しようと思うとUターンして戻ってきたり
一・電撃飛ばしは雷光虫を飛ばしている物で、軌道は独特だが誘導はない
辻・曲線を描く動きなので最初は誘導に見えるかも
一・雷光虫も生き物なので、不思議な動きを入れてみた

辻・ハプルボッカは個人的には大好きなモンスター、インパクトもある
辻・ハンターを飲み込む攻撃があるかははぐらかした
一・砂を飲み込み吐き出して攻撃してくる事はある

一・ラングロトラはアリクイとアルマジロを足したようなイメージ
辻・舌の部分がオオナズチっぽいと言われるが、実際には全然違う動きをする
一・素早いイメージのモンスターではない
辻・丸まって移動したり攻撃するのが特徴的

一・ティガレックス亜種はかなり強い部類。製品版では武器防具がより弱い時期に出会うので、より強く感じる。大咆吼を食らうとごっそり体力を減らされる
辻・大咆吼で一気に3落ちも有り得る、亜種は通常種を上回るイメージを持って貰えると思う、との事

一・クルペッコ亜種は鳥を模していてカラフルにし易かったので紅色をメインに

辻・ボルボロス亜種は通常首都は違った行動をする。体験版でも登場するのでそちらにて

一・ロアルドロス亜種は見た目通り毒を吐く。通常種と違う特性を持っていていやらしい動きをする。亜種は通常種と比べると変わった行動が多いので新たな気持ちで挑んで欲しい

一・ウルクススはお腹がソリ状で滑って攻撃してくる
一・スピードがあり、同じ牙獣種のアオアシラとはまた違った感じ。今回の牙獣種ではスピードがある方
辻・滑っている様子がかわいい
一・かわいさトップクラス

辻・アオアシラは意外と露出が多い
一・どうしてもやりたかったモンスターの一つ
一・理由はクマーが作りたかったので。立ち上げ時に他は決まっていないが熊を出す事だけは決まっていたらしい
一・アオアシラの拘束攻撃を食らうとハチミツを盗られる。モンスター毎に新規の攻撃も入っていたりする

一・ズワロポスはPVで食われている。めまいを起こしている時は可愛い

一・ガーグァはおとなしいというか逃げていく、設定的には家畜として飼育されてもいる。卵を産む事も
一・卵集めに夢中になっていると反撃してくる事もある

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　●パート3　武器について

辻・弓は引き絞って二段階以上溜めるとターゲットリングが表示され、○ボタンを押すと曲射が出来る。リングの位置は十字キーで調整出来、ヒットするとダメージ以外に付加効果も与えられる
一・遠距離にモンスターがいるときの立ち回りに幅を持たせたかった。曲射によって攻撃の選択肢が増えた
一・曲射は着弾まで結構時間がかかるが、慣れてくると感覚的に当てられるようになる。当てながら次の攻撃に移る事も

一・双剣は従来鬼人化状態をいかに保つかだったが、新しく鬼人強化で選択肢を増やしたかった。通常の攻撃アクションも大幅に変更している
一・鬼人化中にダメージを与えるとゲージが溜まり、最大時に鬼人化を解除すると鬼人強化状態に。通常より速い攻撃が出来る
一・鬼人化と鬼人強化時は、鬼人回避という特殊な回避行動が出せる。回数制限はないが鬼人ゲージを消費。攻撃を回避しつつ二つのモードを切り替えるという、より攻撃的な武器に
一・鬼人強化中は攻撃速度が上がるが、他に鬼人連斬という攻撃アクションもある。イメージ的には力の鬼人化、技の鬼人強化と言った感じで、通常の状態に戻らないように立ち回るのが基本になる
辻・双剣は良い、鬼人回避で意図せず避けられると気持ちいいとコメント

一・狩猟笛の演奏は一番変化している部分。攻撃で旋律が出来、その状態でRボタンを押すとスキルが発動する仕組み
一・狩猟笛によって音が違うので立ち回りも変わる。隙がある演奏攻撃だが、特定の攻撃から繋ぐと隙が小さいまま演奏が出来る。前作よりも攻撃しながら演奏する立ち回りが可能
一・以前は攻撃とサポートが分かれていたが、共存しやすいようになっている。もちろん攻撃に参加せずに後方でのサポートも可能なので万能タイプ

一・ガンランスはランスより攻撃的な武器という違いを出している。叩き付けやフルバーストなどを追加。フルバーストは残弾全てを発射する攻撃だが、弾さえあれば小刻みに狙っていける。そのほか、通常の砲撃を使って貰う為のアクション選択肢も増やして幅を広げた。通常攻撃は変わらないが、溜め砲撃など特殊な物も入れて違った感覚に

一・ヘビィボウガンのしゃがみ撃ちは固定砲台的な使い方になる。移動出来ないが多くの弾を装填してどんどん撃てるので爽快感がある

一・スラッシュアックスはPシリーズ初登場で、一つの武器で二つのモードチェンジが出来る変わった物。当初は初心者には難しいかと思ったが、斧モードの移動速度が速いので意外と初心者にも使いやすいかも、と。実は3rdで一番使いやすい武器かも？と個人的には思っているそうです

一・基本的に武器はトライの物をP3rd用に調整している。2ndGから見ると柔軟性と万能性が上がっている感じを受けると思う、との事

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　●パート4

一・システム面では温泉クエストとドリンククエストという番台さんからのクエストがあり、それをクリアすると浴場がパワーアップしたり品物が増えたりする。クエストの条件は色々あり、ハンターランクのみではない
一・クエストの内容は基本的に今までと一緒だが、通常と比べて変わったクエストもあり、違った報酬も入手出来る。ドリンククエストはそれなりに種類がある
一・温泉とドリンクのクエストは、クリア出来ないクエストがあった時に補助する目的もあり、本筋とは離れた位置にある。下位と上位のクエストを遊んで素材を集めれば十分に楽しめるが、マルチプレイでも泉質を上げていれば喜ばれるのでやっておいた方がお得
一・体力とスタミナが増える泉質は簡単に言うとレベルもあり、高レベルほど高い効果も得られる
辻・温泉とドリンクはクエスト前の行動とはなるが、一工程増えると言っても集会場の中の施設なのでマルチプレイではアイテムボックスをいじっている間に終わる程度
一・2ndGのように自宅には戻らなくていいのでお互い視認出来る。待機時間に関してはほぼ気にならない。温泉でみんなで遊ぶと時間を取られるが
一・オトモアイルーが二匹連れて行けるのには、重なったりしないように立ち位置や立ち回りの調整が大変だった。他にもアイルーが増えているので、鳴き声やアクションも増加
一・オトモアイルーシステムはほぼ作り直し。アイルー同士のアクションや性格付けもあり
一・釣りにルアー釣りも追加したのは、ゲーム内でのコストとリターンを考えた結果
一・臨時ポーチは従来素材をあきらめる事があり、アイテムの入れ替えもゲーム性ではあるが感覚を変える為。Pシリーズは農場で素材が手に入るが、クエスト中に素材入手というのも活かせるようにと。一方最初からアイテムを大量に持ち込めるとハンターが強くなってしまうので、臨時で増えるようにした
一・臨時ポーチとタル配便で、それらを駆使しないとクリア出来ないというクエストはない。手助けの一環として追加した
一・新規ユーザー向けだけでなく、2ndGからもすんなり違和感なく入れる、ゲーム内に溶け込んだシステムになっている。ライフスタイルは結構変わっているが
一・最後には、まだ公開していない事も多いので注目いて欲しい、期待に応えられればと思っている
辻・発売に向けて情報を出していくが、発売後も色々予定している

　と言ったコメントにてインタビュー終了。

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